自分のダイエットですらなかなかうまくいかないのに、夫をダイエットさせることは簡単なことではありません。
でも、やり方を少し工夫するだけで成功する確率を上げることは可能です。
今回は、夫をダイエットさせるコツを書きます。
ダイエットが必要な理由を説明する
いくら体のことが心配だからと言っても、ことあるごとに
「ダイエットしてみたら?」
と言われては、ダイエットをする気にはなれませんよね。
効果的なのは、ダイエットをしなければ困る理由を伝えることです。ポイントは、統計を用いることです。
男性の中には、「太っていても自分は健康だ」と思っている人が多いです。
年々太り続けていたうちの旦那さんがそうでした。
そこで、健康に関する統計を見せてダイエットの必要性を説明しました。
これは、アメリカとイギリスの研究チームの記事を抜粋したものです。
2010年の全米健康調査によると、20歳以上のアメリカ国民のうち、3人に2人が「過体重」以上でした。でも、各カテゴリーごとに健康調査をしてみると、「過体重」の約47%、「肥満」の約29%、「重度肥満」の約16%が、代謝的にみると「健康」という結果が出ました。
一方で、「適正体重」のうち、約30%が「不健康」という結果も出ています。
これだけ見ると、肥満=不健康とは言い切れません。ただし、これには続きがあります。
2015年に100万人強の人々を追跡調査した結果、「肥満だが健康とされた人」は、「痩せているが不健康とされた人」より、早死にするリスクが30%高いという結果が出ています。
また、英国で成人約2,500人を調査した研究でも、「肥満だが健康とされた人」は、半数以上が5年以内に高血圧や糖尿病を発症していました。研究を担当した教授によると、「たとえいま健康でも、肥満は年月の経過とともに健康を損なうようになるのです」ということです。
この記事を見ると、肥満だけど健康というのは確かにあり得ますが、将来的にみると肥満は病気のリスクを伴うことがわかりますね。
このように、このままでは不健康になる可能性が高いという統計を見せることで、自分も例外ではないと気づいてもらうことができます。
ダイエットの必要性を感じたら、男性は自分からダイエットを始めます!
とりあえず褒める
せっかくダイエットを始めたとしても、今までの生活習慣は急には変えられません。
食べ過ぎる日もあると思います。食事会や飲み会など、行きたくなくても行かざるを得ない行事もあります。そんな時にネガティブな言葉やがっかりした態度を取ってしまうと、男性はすぐにやる気を失ってしまいます。
パートナーの行動を残念に感じることもたくさんありますが、その感情をグッと抑えましょう。そして、ささいなことでもいいので笑顔で褒めるように心がけましょう。
お世辞だとわかっても構いません。褒められて嫌な気をする人はいませんからね。
「少し痩せた?」という一言でも効果大です。
明らかに痩せていない場合でも、「なんだか体が引き締まった気がする!」と言ってあげましょう。
ダイエットは、1人で取り組むよりも、パートナーがいる方が成功する確率が上がります。一緒にダイエットに取り組んでいると伝えることが大切なのです。
プライドを傷つけない
旦那さんがダイエットを始めると決めた時に約束したことがあります。
それは、
- ルールを強制しない
- やめるタイミングは自分が決める
- 失敗してもがっかりしない
などです。
約束というよりも、旦那さんからの条件という感じですかね。
わかりやすく言うと、「ダイエットはするけど、すべての決定権は俺にあるよ。もし失敗しても勝手にがっかりしないでね」ということです。
うちの旦那さんは、チャレンジすること自体は大好きです。無理だと思うようなことでも、自分でやってみなければ納得しません。もしうまくいかなかったとしても、チャレンジすることにこそ意義があるのです。
そんな旦那さんは、チャレンジする時に、ちゃんと逃げ道を確保します。チャレンジに失敗したとしても、がっかりされることはプライドが許さないのだと思います。
私としては、別にとかやく言うつもりもありませんけどね。 男性のダイエットに協力する時は、プライドを傷つけないよう配慮することはポイントです。
夫が太るのは妻の責任?
夫が太るのは妻の責任が大きいという記事を見ることがあります。
妻が太りやすい食事を作ることが原因で太るということですね。はたしてそうなのでしょうか?
旦那さんがメタボ予備軍になった経験のある私から言わせて頂くと、そんなことはないと思います。
わが家の場合、たしかにメインで食事を作るのは私です。私は兼業主婦なので、お総菜を利用することもよくあります。でも、私も同じものを食べています。
出産後に太った時期はありましたが、旦那さんのように太り続けることはありませんでした。
旦那さんが太った主な原因は食べ過ぎです。
私が旦那さんの体を気遣ってヘルシーなおかずを用意しても、「仕事で疲れてるんだからがっつり食べたい」と言い続けてきました。
高カロリーなおかずばかりにならないように気を付けていても、ごはんを大盛り食べられたらどうしようもありません。おまけに、たくさんの間食です。
食事以外で1日に1,000kcalも摂取すれば、どんな食事を作っても太ります。
旦那さんがメタボになるのは、旦那さんの意識の問題です。
結婚した頃は、まさか自分の夫がメタボになるとは思っていませんでした。当時からよく食べてはいましたが、運動もよくしていたので、がっちりした体格でしたが、太ってはいませんでした。
それが、年を重ねるごとに体型が崩れていき、30歳を越えた頃にはすでに腹囲85cmを越えていたと思います。まわりの人たちも30歳を越えるとなかなかの貫禄ですし、これが現実なのかなあと思っていました。
でも、実際はそんなことはありませんでした。何歳になっても、自己管理をしっかりしている人は体型をキープしています。40歳にして10キロ以上のダイエットに成功した旦那さんを見ると、意識さえ変われば年齢は関係ないんだなと思いました。
夫が太るのは、妻の責任ではなく、自分自身の意識の問題です。
生活習慣を改める必要性を理解してもらうことが必要です。
パートナーとはいえ他人です。本人がその気にならなくてはどうしようもありません。
それでも、パートナーを想う気持ちを素直に伝えましょう。そして、一緒に取り組んでみましょう。
協力することでパートナーが痩せる確率も高まります。